洗脳教育の後遺症

バイト先に短期でやってきた高校1年の女の子。

 

都内ではわりと偏差値の高いところの学校に行っている。ネットでは自称進学校と呼ばれている高校。

 

たまたま休憩がかぶったから一緒にご飯を食べて話していた。

 

冬休みが終わるとテストやら模試やらで忙しいらしい。自分もそんな時期があったなと思った。

 

予定表カレンダーを見ると、毎月何らかの模試やテストがあった。可哀想だった。

 

----------------------------------------------------------

 

 

私も高校時代を振り返ってみた。私の高校は私立だった。

 

学校の偏差値は50をウロウロしていた。個人的にはすごく個性の溢れる先生と生徒ばかりで楽しかったけれど。

 

でも進学実績が欲しいため、模試もテストもたくさんあった。

 

高校2年になると「特進クラス」と「進学クラス」に分かれた。模試の成績と本人の意思で振り分けられた。

 

毎年、始業式の日には机の上に単語帳や問題集が置かれていた。全員が(強制的に)同じ参考書と単語集を使った。

 

特進クラスのメンバーは歴代のクラスよりは真面目じゃなかったらしいけど、それでも小テスト前はみんな自分の机に座って最後の詰込みをしていた。

 

 

他クラスの反応:「何このクラス気持ち悪い」「うかつに教室に入れない

 

 

担任は毎年特進クラスを持っているベテラン。(なのか?)

 

模試が終わるとクラスの各科目の平均点、男女別平均点、歴代特進クラスの平均点と比べられた。

 

受験が近くなっても、私たちのクラスはのほほんとしていた。騒がしかった。(というか騒がしくても高校生なんだから普通と思うけど)

 

 

「このクラスにはまだ、みんなで勉強しようって雰囲気がない」

「こんなにいっても勉強しないなら俺も最終手段をとる」

 

 

HRの雰囲気は地獄だった。みんな下を向いていた。

 

 

--------------------------------------------------------------

 

卒業してから思うのだけど、すごく洗脳されていたなと思う。

 

まず、大学に進学する人>>専門学校・就職 

っていう考えが、先生本人が言わないにしてもあった。

 

それに、早慶上智gmarch成成明学獨國武日東駒専>その他 

っていう偏差値だけでくくられたヒエラルキーを崇拝しているように感じた。

 

先生たちは早慶上智gmarch出身が多かった。

ある先生は、「教員になるなら最低でもgmarch出てないと採ってくれない」と言った。

 

専門に行きたい友達は、「おまえは勉強できるんだから大学行った方が良い」と言われたらしい。

 

 

じゃあ勉強できない人がみんな専門学校行ってるわけ?専門学校行ってる人はみんな勉強できなかった人たちなの?

 

 

常に模試の成績やテストの順位を比較されて自信無くして、早慶上智とかgmarchに進学する人の方が偉いみたいな価値観押し付けてきて、ほんと洗脳だったと思う。

 

確かに偏差値が上の大学の方が就職が有利だろうし、いい人が多いかもしれない、ブランド力もあるでしょう。

 

でも、偏差値が良いからそこの学生がみんな立派かって言ったらそうじゃないよね?

大学のコネで誰もがうらやむ超大手に就職しても、自殺しちゃう人だっているし、やめる人だっている。

 

それに偏差値が高い大学に行ってる人はみんなすごくて、低い大学にいる人はいい人がいないの?まずいい人って誰?どんな人?

 

大学行かないで就職した子も友達にいるけど、頑張ってるよ。そういう人たちは価値がないの?いい大学に行けば価値があるの?

 

 

偏差値の高い大学に行く=偉い

 

みたいな価値観の先生のクラスだったから、私もそういう考えを持っていたことがある。

 

第一志望はネームバリューのある大学。第二志望も同じネームバリューのある別の大学。第三志望で自分の興味ある分野の強い大学だった。

 

とにかく名前負けしている第三志望(現在通ってる大学)より、名前のいい大学に行きたいと思っていた。その方がまわりにすごいって言ってもらえるから。

 

でも、結局落ちて名前負けの大学に受かった。ショックだった。自分は偏差値の高くない大学に行ったから、価値がないと思った。

 

まわりの反応が怖かった。半年くらい引きずった。名前で大学を受けたし、将来について考えることも無く、なんとなくの興味で学部を選んだから、大学をやめたくなった。

 

ずっと、ずっと価値がないと思っていた。なぜなら偏差値の低い大学に行ったから。就職もできないと思っていた。周りの人に大学名が言えないと思った。

 

洗脳が解けなかった。

 

 

でも、そんな洗脳を解いてくれたのは、大学の人たちだった。

 

ある教授は「僕たちの学部は慶応や上智と比べたら全然低いですよ。でも下ならあとは這い上がるだけですからねぇ」と言った。

 

他にも、周りの人たちは穏やかな人が多くて話やすかった。尊敬する教授にも出会えた。 

 

そういう人たちに出会えたことが私は嬉しかった。

 

勉強にも集中できる環境があるし、落ち着いている大学だから、自分に合っているなと思う。

 

日々過ごしてたら、なんだか偏差値だけで人の価値をはかるのがバカバカしくなった。

 

私の洗脳が解けた瞬間だった。