故人を思って


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皆さん今日発売の週刊文春、購入されましたか?昨日かおとといくらいにTwitter週刊文春買うべきというツイートがあり、今朝になって「週刊文春何書いてあるのかな」と思って調べたらあの森友学園問題で自殺した近畿財務局職員の方の手記が掲載されているという(!)

 

いてもたってもいられなくて、朝9時にコンビニで買ってきました。週刊文春だけ置いてある数が少なかったです。売れてるな。

 

飛行機の中で新聞記者という映画を見たのですが、細かなストーリー展開は違えど映画の世界が現実に出てきたなと興奮しています。

 

私はこういう社会的な映画が大好きで、例えば「帰ってきたヒトラー」のような作品がきっかけなのですが、現実と映画の世界の区別がつかなくなるような作品が好きです。映画は現実逃避だと言う人もいるけれど、私にとって現実逃避はディズニーランドなのです。

 

話がそれましたが、この手記をを遺された赤木俊夫さん、奥様、週刊文春方々、取材した相澤冬樹さんなどなどに思いを馳せながら読みました。

 

内容についてはここで細かく書かないのですが、とにかく自殺した赤木さんの心情を思うとどうにもできない歯がゆさや生きていくことへの辛さをひしひしと感じ、泣けてきましたね。

 

特に印象的だった言葉を抜粋すると、

 

逃避することのできない社会現象の不合理性や構造の矛盾

 

気が狂うほどの怖さと、辛さこんな人生って何?

 

これが財務官僚王国

最後は下部がしっぽを切られる。

なんて世の中だ、

手がふるえる、恐い

命 大切な命 終止符

 

一人の人間だけに問題の責任を負わせて他は責任を負われず生き延びている状況って時代が変わっても変わらないんだね。

 

 


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アッツ島玉砕〉を描いた藤田嗣治は戦後、戦争協力者として国内で批判されフランスへ。他にも戦争画を描いた人はたくさんいるのに、藤田嗣治だけに責任を負わせるようで。彼が残した言葉。

 

私が日本を捨てたのではない。日本に捨てられたのだ

 

海軍省の依頼で〈桃太郎海の神兵〉〈桃太郎の海鷲〉という戦争プロパガンダアニメを制作した瀬尾光男。政岡憲三も桃太郎作品に少し関わっていたにも関わらず、瀬尾は批判され政岡は日本アニメーションの父と言われた。

 

 

自己批判精神が欠けている今の政権に対して不信感しかないしコロナは収束しないし先の見通しもないし希望もないし

 

それと同じくらい私と同年代の若い人たちが政治に関心がなかったりそういう話を避けようとする空気が出来上がっているのがこわいね、自分たちの生活や未来に関することを避けることが和じゃないよね、どうしちゃったんだろうね、にっぽん。